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Webデザイナーにおすすめの資格・検定11選

Webデザイナーは、技術と創造性の双方の能力が求められる仕事です。具体的には、ビジュアルデザイン、ユーザー体験(UX)、プログラミングスキルなど、多岐にわたるスキルが求められます。この記事では、Webデザイナーを目指す方や、Webデザイナーとしてさらにスキルアップを図りたい方に向けて、キャリアに役立つ資格や検定を紹介します。

資格取得は、自己の技術を証明するだけでなく、プロフェッショナルとしての価値を高める重要なステップです。各資格の情報から学習方法まで、あなたのキャリアを加速させてくれる情報をまとめました。

Webデザイナーとは

改めて、Webデザイナーってどんな人なのか考えてみましょう!

Webデザイナーは、Webサイトのビジュアルデザインとユーザー体験を創出する専門家です。Webデザインの仕事では、色彩、レイアウト、画像、文字などの要素を用いて、魅力的かつ使いやすいWebサイトをデザインします。また、ユーザーがWebサイトやウェブアプリを快適に操作できるようUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)にも配慮します。

Webデザイナーは、クリエイティブなスキルと技術的な知識を兼ね備え、クライアントのビジョンや目標を形にする役割を担っているといえます。

Webデザイナーに必要な能力

そんなWebデザイナーは、創造性と技術的スキルの両方をバランス良く持ち合わせていることが必要になります。具体的には下記のような能力が重要とされています。

ビジュアルデザインの理解

Webデザイナーの根底として、ビジュアルデザインへの深い理解が必要です。これは、Webに限らず色彩理論、タイポグラフィ、レイアウトの原則など、ビジュアルに関する全ての要素を含みます。魅力的で使いやすいWebサイトを作成するためには、これらのビジュアルデザインの原則を適切に適用する能力が必要です。

ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の設計

UIとUXは、Webデザインにおいて非常に重要な要素です。ユーザーがサイトを快適に操作し、目的を達成できるようにするために、ユーザー中心のデザインを理解し、実践する能力が求められます。具体的には、ユーザーリサーチ、プロトタイピング、ユーザビリティテストなどが含まれます。

レスポンシブデザイン

スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスでWebサイトが正しく表示されるようにするためには、レスポンシブデザインの知識が不可欠です。これには、静止的なビジュアルデザインだけではなく、動的かつフレキシブルなレイアウト、画像、CSSメディアクエリの使用が含まれます。

基本的なコーディングスキル

HTMLとCSSといった基本的なコーデイング知識は、Webデザイナーにとって必須のスキルです。さらにJavaScriptやその他のプログラミング言語の基本的な理解も、インタラクティブな要素をサイトに組み込む際に必要となります。

コミュニケーション能力

Webデザインのプロセスにおいて、プロジェクトの要件をクライアントやチームメンバーと効果的にコミュニケーションする能力が重要となります。アイディアを言語化して明確に伝え、フィードバックを受け入れ、適応する柔軟性が必要になります。

問題解決能力

Webデザインは、クリエイティブな問題解決プロセスによって成立します。業務を遂行するうえでユーザビリティの問題から技術的な障壁まで、さまざまな課題に直面することがあります。これらの問題に対して効果的な解決策を見つけ出す能力は、Webデザイナーにとって重要なスキルとなります。

これらの能力に長けたWebデザイナーは、業界でも重宝されます!

資格を取得するメリット

これらの能力があれば、特別な資格がなくてもWebデザイナーの仕事を行うことはできます。しかし、各種の資格を取得することは、専門知識と技能を証明するだけでなく、様々なメリットがあります。Webデザイナーにとって資格取得がもたらす主なメリットについて詳しく掘り下げます。

専門知識の証明

資格は、特定の分野におけるあなたの知識と技能が一定の基準を満たしていることを証明します。これにより、クライアントや雇用主に対して、自分がその分野の専門家であることを明確に示すことができます。Webデザインの分野は日々進化しているため、最新のトレンドや技術を学んでいることを証明する資格は非常に価値があります。

市場価値の向上

資格を持つことで、市場におけるあなたの価値が高まります。これは、業務の受注や就職先を探す際に大きなアドバンテージとなります。特定の技能や知識を持つWebデザイナーの需要は大きいため、重要なアピールポイントとなります。

キャリアアップの機会

資格の取得によって、昇進やキャリアアップの機会を広げることができます。専門的な資格を持つことで、より高度な役割やプロジェクトへの参加が期待できます。また、専門知識を持つことで、チーム内でのリーダーシップの役割を果たすことが可能になり、プロジェクトの方向性を決定する上で重要な役割を担うことができます。

自己成長と自信の向上

資格を取得する過程は、資格取得の結果に関わらず自己成長に繋がります。新しいスキルや知識を学ぶことで、自分自身の能力を向上させることができます。また、資格を取得することで業務を担ううえで自信を持つことができ、仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えます。

専門コミュニティへの参加

資格の取得によって、その分野の専門家コミュニティへ参加しやすくなります。これにより、同じ分野のプロフェッショナルと交流する機会が増え、知識や経験を共有することができます。また、業界のトレンドや最新の技術についても学び続けることができます。

継続的な学習の奨励

資格取得の勉強を行うことで、継続的な学習と専門知識のアップデートを図ることができます。多くの資格では、定期的な更新や継続教育が必要とされています。これにより、常に最新の知識とスキルを維持することができ、業界の変化に対応する能力を保つことができます。

おすすめの資格・検定11選

実際に、Webデザイナーにおすすめの資格・検定を11個紹介いたします。

※各試験概要は2024年2月現在の情報であり、変更になる場合があります

これまでに挙げたWebデザイナーに必要な能力を、さらに伸ばし実力を証明できる資格や検定になります。

ウェブデザイン技能検定

Webデザインの基礎から応用まで幅広い知識を問う試験です。国家検定制度である技能検定制度の一つで、業界での認知度が高い資格です。

実施機関特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会
等級1級、2級、3級
開催時期年4回(1級は年2回)
出題形式学科試験と実技試験
受験料1級:学科8,000円/実技25,000円 (実技はペーパー実技含む)
2級:学科7,000円/実技16,000円または7,000円(25歳未満の在職者)
3級:学科6,000円 /実技8,000円または3,000円(25歳未満の在職者)
※令和4年度第1回試験より、試験実施年度の4月1日において25歳未満かつ、受検申請日において在職者の方は2級又は3級の実技試験の受検手数料が減免となります。(雇用保険被保険者が対象です。個人事業主、社長、役員、監査役、学生は対象外)
合格率1級学科:7.4%、実技:42.9%、2級52.9%、3級60.9%(2022年度)

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイターに必要な、デザイン能力およびWebページのコーディング能力などの知識や技術を認定する試験です。世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠したスキルが測定されます。

実施機関サーティファイ Web利用・技術認定委員会
等級エキスパート・スタンダード
開催時期年数回
出題形式「リモートWebテスト」「WBT」「CBT」の3種類の実施形態より選択
※WBT(Web Based Testing):専用サイトから受験プログラムをダウンロードし、解答データをアップロードするする試験方式
※CBT(Computer Based Testing):USBメモリで受験プログラムを配布し、解答データが回収される試験方式
受験料エキスパート7,500円(税込)、スタンダード5,900円(税込)
合格率89.92%(2022年度平均合格率)

Webデザイナー検定

Webデザインの基礎から応用まで幅広い知識を問う試験です。国家検定制度である技能検定制度の一つで、業界での認知度が高い資格です。

実施機関公益財団法人 画像情報教育振興協会
等級エキスパート・ベーシック
開催時期年2回
出題形式マークシート
受験料エキスパート 6,700円(税込)、ベーシック 5,600円(税込)
合格率エキスパート28.6%、ベーシック62.2%(2023年度後期)

Web検定:Webデザイン(資格名:Webデザイナー)

Webデザインの実務を想定して、ビジュアルデザインのルールから、HTMLやCSSの書式や基本設計、幅広くアクセシビリティに対応するための実装技術などが正しく理解しているか問われる試験です。

実施機関株式会社ボーンデジタル
等級なし
開催時期随時
出題形式CBT方式
(Computer Based Testing:コンピュータ画面に表示される問題に解答する試験方式)
受験料11,000円(税込)
合格率77.2%(2022年度)

Web検定:Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)

Web制作の現場で必要となるWeb制作の工程管理や、要件を導き出すための現状分析、プロジェクト企画、サイト全体の情報構造設計、集客施策立案、実施まで、実践的かつ幅広い専門知識を問われる試験です。

実施機関株式会社ボーンデジタル
等級なし
開催時期随時
出題形式CBT方式
(Computer Based Testing:コンピュータ画面に表示される問題に解答する試験方式)
受験料11,000円(税込)
合格率84.9%(2022年度)

ITパスポート

ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。情報技術に関する幅広い知識が求められます。

実施機関独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
等級なし
開催時期随時
出題形式CBT方式
受験料7,500円(税込)
合格率49.2%(2023年12月)

HTML5プロフェッショナル認定

HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を問われる試験です。Webコンテンツ制作の基礎の実力を測るレベル1と、Webアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計の能力を認定するレベル2で構成されています。

実施機関特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
等級レベル2・レベル1
開催時期随時
出題形式CBT方式
※団体受験の場合ペーパーテスト(PBT)の実施可(20試験以上)
受験料16,500円(税込)
合格率非公開

アドビ認定プロフェッショナル

Adobe製品の高度な操作スキルを証明する資格です。試験科目はアプリケーションごとに独立しており、資格は科目ごとに認定されます。

実施機関株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ(アドビ公認)
等級なし
開催時期随時
出題形式CBT方式
受験料(一般価格)10,780円(税込) (学割価格) 8,580円(税込)
合格率非公開

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Adobe社のPhotoshopを使用したグラフィックコンテンツの制作能力を問われる試験です。画像編集や加工能力の高さを認定します。

実施機関ソフトウェア活用能力認定委員会
等級エキスパート・スタンダード
開催時期随時
出題形式実技試験
受験料エキスパート8,600円(税込)、スタンダード7,600円(税込)
合格率75.35%(2022年度平均合格率)

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Adobe社のIllustratorグラフィックコンテンツの制作能力を問われる試験です。DTPファイル及びWebデザインパーツの作成や、問題の指示に従い1つの作品を作り上げる表現力などの、コンテンツ制作に関するスキルを認定します。

実施機関ソフトウェア活用能力認定委員会
等級エキスパート・スタンダード
開催時期随時
出題形式実技試験
受験料エキスパート8,600円(税込)、スタンダード7,600円(税込)
合格率71.48%(2022年度平均合格率)

色彩検定

色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用など色彩に関する知識や応用能力を問われる試験です。デザイン制作における色彩利用の専門性を証明できます。

実施機関公益社団法人 色彩検定協会
等級1級、2級、3級、UC級
開催時期年2回(1級は冬期の1回のみ)
出題形式マークシート方式(一部記述式)(1級2次試験は記述式および一部実技あり)
受験料1級15,000円(税込)、2級10,000円(税込)、3級7,000円(税込)、UC級6,000円(税込)
合格率1級39.6%、2級77.4%、3級76.9%、UC級85.8%(2022年度)

資格取得を目指すための学習方法

効果的な学習を進めるためには、目標を設定し、学習計画を立てることが重要です。資格試験の日程を確認し、それに合わせて学習スケジュールを作成します。また、自分に合った学習スタイルを見つけることで、資格取得への道のりをより効果的で楽しいものにすることができます。以下に、実践的な学習方法を紹介します。

オンライン教材・通信講座

最近では、オンライン教材や通信講座といった学習ツールが充実してきました。分厚い参考書を持ち歩く必要はなく、自宅や移動中にデバイス1つで気軽に学習を進めることができます。多くの教材は、動画配信や、インタラクティブなクイズ、実践的なプロジェクトを通じて、資格取得に必要な知識とスキルを身につけることができます。

選択のポイント

資格の範囲に合ったコースを選択し、提供される教材が最新の情報を反映していることを確認します。また、ユーザーレビューを参考に、コースの質を見極めましょう。

書籍と教材

書籍は、基本的な知識から専門的なテクニックまで、幅広い情報を提供します。特に、公式に推奨される教科書やガイドブックは、試験の内容を網羅的に理解するのに役立ちます。

選択のポイント

最新版を選ぶことが重要です。資格試験の内容は定期的に更新されるため、古い情報で学習してしまうと、出題範囲から外れた学習をしてしまう可能性があります。

Web制作を実践しながらの学習

理論だけでなく、実際に手を動かして学ぶことで効率的に技術を習得することができます。自分自身のプロジェクトを始めるか、普段の業務で使っている知識や技術を深掘りしながら、実際のWeb制作のプロセスに取り組んでいきます。このアプローチにより、実際の作業において遭遇する問題を解決する能力を養うことができます。

選択のポイント

実践的なプロジェクトを選ぶ際は、取得を目指している資格の範囲に合ったテーマを選ぶことが大切です。例えば、UI/UXデザインに関する資格を目指す場合は、ユーザーインターフェースのデザインに焦点を当てたプロジェクトを選びます。

おわりに

Webデザインの世界は常に進化しており、新たな技術やトレンドが次々と現れます。この流れを把握しながら自己のスキルを磨き、専門性を深めるためには、適切な資格や検定を取得することが非常に有効です。本記事で紹介した資格や検定は、Webデザイナーとしてのキャリアをさらに発展させる強力なツールとしておすすめです。

学習方法に関しても、自分に合ったアプローチを見つけ、継続的に学習を進めることが重要です。そして、単に資格を取得して終わりではなく、学び続けることでWebデザイナーとしてのキャリアを積み上げていってください。