多くの企業にはコーポレートサイトと呼ばれる企業の公式ホームページがあります。
一般的にコーポレートサイトの運用を担う中心となるのは、広報担当者であることが多いのではないでしょうか?
今回は、コーポレートサイトの役割について考え、広報担当者がおさえておくべきWebサイト運用のポイントを解説します。
Webサイトの種類
まず、Webサイトを大別すると用途や目的によって大きく7つに分けられます。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- ECサイト
- プロモーションサイト
- ブランディングサイト
- 採用・リクルートサイト
- メディアサイト
今回はこの中の「コーポレートサイト」について解説します!
コーポレートサイトとは
コーポレートサイトとは、企業の公式ホームページを指します。
主に下記のような会社の一般的な情報を掲載しています。
- 会社概要
- 事業内容
- サービス紹介
- お知らせ
- プレスリリース
- IR情報 など
コーポレートサイトの役割
コーポレートサイトにはどのような役割があるのでしょうか?
企業の顔・看板として
大前提として、コーポレートサイトは企業が確かに存在するという事実を示すためにあります。
そのため、コーポレートサイトでは、企業の概要や事業内容、代表者、所在地などの情報を示すだけでなく、
企業イメージ、社風、歴史なども掲載することで付加価値を表し、良い企業イメージやブランドイメージを植え付けることができます。
社外ステークホルダーへの周知
コーポレートサイトは、株主・投資家、顧客・見込み客、採用希望者、社員やその家族といった企業を取り巻くステークホルダーへの周知の役割も果たしています。
コーポレートサイトの存在により各ステークホルダーとのコミュニケーションが実現し、信頼関係を築くベースとなります。
公式情報の掲載
下記については、コーポレートサイトに載せる場合もあれば、コーポレートサイトとは別に専用のサイトを作ることもあります。しかし、その場合にもコーポレートサイトからのリンクを用意することで「公式情報」であると伝える役割があります。
コーポレートサイトは営業ツールの1つになります。
お問い合わせや資料請求ができるメールフォーム、問い合わせ用チャットなどの窓口を用意し、商品やサービスに興味を持った人との接点を生み出すことができます。
財務状況や新商品発売や新製品開発の発表、中期経営計画など投資の判断に必要なIR情報を掲載します。
最近は、株主や投資家に対してだけでなく、顧客や地域社会に対して、経営方針や活動成果を伝える企業も増えています。
近年は人手不足・少子化が叫ばれ、採用活動を強化している企業も多くあります。
コーポレートサイトは、就職・転職活動中の人にとって企業情報・採用情報を知る窓口になります。
外部の転職サイトを活用する場合にも、多くの求職者はコーポレートサイトも確認していると言われています。
コーポレートサイトとの整合性が取れなければ求職者の不信感につながる場合もあり、注意が必要です。
広報担当としてコーポレートサイトを運用する際のポイント
このように、コーポレートサイトには、実に様々な役割があります。
コーポレートサイトには様々な役割があるということは、訪問者の性質も目的も様々であり、浅くとも広く応えていく必要があるということです。
これらの役割を踏まえ、広報担当としてどのように運用していくべきか、ポイントを考えてみましょう。
企業の顔として適切な情報を提供できているか?
コーポレートサイトは、企業の顔です。広報担当として、企業の顔としての情報にはどのようなものが適切かを精査する必要があります。
また、最新の企業の情報を伝えることも、企業の顔として大切なことです。
コーポレートサイトに掲載するのに適切なコンテンツの例
- 代表者のメッセージ
- 企業の沿革
- 企業の理念
- IR情報
- 事業内容
目的は明確になっているか
コーポレートサイトの様々な役割にすべて満点で応えていくことは難しく、優先度やバランスを考える必要があります。
優先度やバランスを決めるためには、コーポレートサイトでどのような結果を生み出したいのか、目的を明確に定め、関係者の認識を揃えておくことが必要です。
企業の信頼感を高めたいのか、採用を強化したいのか、売上アップにつなげたいのか。優先順位を決めておくことで、情報発信のバランスも決まってきます。
企業の信頼感を高めるために有効なコンテンツ例
- 商品・サービスの導入実績・事例
- 清潔感のあるデザイン
- 社会貢献活動などの取り組みを出す
採用を強化するために有効なコンテンツ例
- 社員紹介
- 社員インタビューや対談
売上アップにつなげるために有効なコンテンツ例
- 商品・サービスの紹介
- 商品・サービスの導入実績・事例
- 商品・サービスの紹介資料
ユーザー目線で情報を設計できているか?
コーポレートサイトでは、訪れる様々なステークホルダーそれぞれに対して、有益な情報提供をしていく必要があります。
それぞれに対して提供する情報を決め、どのように掲載するかの情報設計が非常に重要になります。ユーザーが迷わない、スムーズな閲覧ができる情報設計を目指しましょう。
ステークホルダーと求めるコンテンツの例
- 株主・投資家:決算情報、プレスリリース
- 顧客・見込み客:商品・サービス情報、サポート情報
- 採用希望者:採用情報、社員紹介
コーポレートサイトだけで全て完結させようとしていないか?
特に強化したいポイントがある場合は、専用のWebサイトを用意することも有効です。
特定のポイントに寄りすぎると他の目的の訪問者に適切な情報提供ができなくなるおそれがあります。
また、営業サイトでは営業、採用サイトでは人事など、専門性の高い部署中心に進める方が情報掲載がスムーズな場合もあります。
サービスや事業の営業サイト、採用サイト、IRサイトなど、目的に合わせて専用Webサイトを立ち上げて、情報のバランスをコントロールすることがコーポレートサイトの利便性向上につながります。
まとめ
コーポレートサイトには、多くの役割があり、その役割ごとに様々な目的をもった訪問者(ステークホルダー)が訪れます。
特に広報担当者が、コーポレートサイトの運用の中心となる場合が多いですが、訪問者の要望に応えていく情報発信を行うことが大切です。
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