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採用サイトに必要なコンテンツとは?定番からユニークなものまで紹介

企業が存続し成長を続けていくためには、優秀な人材の採用が不可欠であり、その鍵を握るのが採用サイトです。

求職者を惹きつけて、自社で働くことに興味を持ってもらうためには、採用サイトにどのようなコンテンツが必要なのでしょうか?

この記事では、採用サイトに欠かせない定番のコンテンツから、ちょっと変わったユニークなコンテンツまで幅広く紹介します。

ぜひ採用サイト制作の参考にしてみてください!

採用サイトはなぜ必要か?

そもそも採用サイトはなぜ必要なのでしょうか。

企業サイトがあれば、「そこに募集要項を掲載するだけでいいのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか?

企業サイトだけではなぜダメなのか?

企業サイトと採用サイトは、ターゲットが大きく異なります。

まず企業サイトは、見込客や既存顧客、投資家、金融機関など多様な利害関係者に企業の情報を提供しています。

そのため、求職者には不要な内容が掲載されていたり、理解しづらい専門用語で文章が書かれていたり、必要な情報が掲載されていなかったりします。

もし採用に力を入れるのであれば、採用サイトを制作し、求職者の求める情報や求職者が自社で働きたくなるような情報を発信するべきです。

これらの情報発信は、企業サイトではカバーしきれないため、採用サイトが必要です。

採用サイトについての調査データ

就職情報サイトの「キャリタス就活」を運営する株式会社ディスコは、「2024年卒 採用ホームページに関する調査」を実施しています。

この調査によると、志望企業の研究に有益な情報源は「個別企業のホームページ」が最も多い回答であり、6割強の就活生が選んでいます。(2位は「個別企業の説明会」、3位は「就活情報サイト」)

また、採用ホームページの閲覧度合いでは、就職活動中に企業の採用ホームページに「かなり目を通した」割合は6割強(69.7%)、「目を通した」割合は29.2%、「あまり目を通さなかった」割合は3.3%、「まったく目を通さなかった」割合は、0.3%と、約9割の就活生が採用ホームページを閲覧していることがわかります。

このことから、就活生にとって企業を深く調べる際の情報源としてホームページが重要な役割を果たしていることがわかります。

採用サイトの効果とは?

採用サイトは、求職者の求める情報や求職者が自社で働きたくなるような情報を発信するために必要です。

また、実際に就活生も採用サイトの情報を重要視しており、閲覧していることを紹介してきました。

次に、採用サイトを制作し、情報を発信することがどのような効果を生み出すのかを解説します!

【効果1】求職者の不安を解消し、入社意欲を高めることができる

新しい職場で働くことは誰しも不安に感じるものです。

採用サイトを通して、業務内容や福利厚生、職場の雰囲気や社員の声などの情報を発信することで、求職者に働くイメージをもってもらうことができ不安の解消につながります。

また、企業の提供する製品やサービスや実績、先輩社員インタビューなどの情報を発信することで、求職者に「自分もこの事業に携わりたい」と思ってもらうことができ、入社意欲を高めることができます。

採用サイトを制作する前には、求職者が抱えている不安を想像し、それを解消できるコンテンツを洗い出しましょう。

また、求職者に自社のどのような情報を知ってもらえれば入社意欲が高まるかも考えることが重要です。

【効果2】ミスマッチや早期離職を防ぐことができる

採用サイトを上手く活用することができれば、ミスマッチや早期離職を防ぐことができます。

ミスマッチや早期離職が起きるのは、「想像していた仕事ではなかった」「想像よりも待遇が悪かった」など入社前に想像していたこととのギャップが大半なのではないでしょうか?

こういったギャップが発生するのは、企業が求職者にネガティブな情報を知らせず、ポジティブな情報だけを伝えてしまうことが原因のひとつです。

このような採用のミスマッチを防ぐために注目されているのが「RJP理論」です。

RJPは、Realistic Job Previewの略であり「現実的な仕事の事前開示」と訳されます。

簡単に言うと、求職者に対してポジティブな情報だけではなく、ネガティブな情報も含めて伝えるといったものです。

RJPを実践すると以下の4つの効果が期待できます。

効果内容
ワクチン効果入社前の時点で仕事内容や会社のネガティブな側面を伝えることで、求職者に免疫をつけることができます。これにより、入社後に困難に直面してもその環境に適応しやすくなります。
スクリーニング効果入社前に仕事内容や会社の実態を明らかにすることで、それに適さないと感じる求職者が辞退する可能性を高めます。これにより、入社後にミスマッチが発生するリスクが低減し、より会社にあった求職者に入社してもらうことができます。
コミットメント効果入社前に企業がネガティブな情報も開示することで、求職者の信頼を得ることができます。この結果、企業に対しての愛着心や帰属意識を高めることができます。
役割明確化効果入社前の時点で、求職者に対して何を期待していて、どのような仕事をしてほしいか明確にします。これにより、求職者は働くイメージを明確に持つことができ、入社意欲が高まります。

弊社の採用サイトでも、このRJPを取り入れています。

「地獄を楽しめ」を採用サイトのキャッチコピーにしており、働く中でどのような苦難があるかを伝えています。

弊社は、広島でWeb制作やWebマーケティング支援を行っている会社です。

社外の方が弊社の産み出す企画やコンテンツを見た時には、「楽しそうな会社ですね」と言われることが多くあります。

しかし、そういったコンテンツを作るのには産みの苦しみがあり、ただ楽しいだけではありません。

そういったモノづくりの苦難を入社前に理解してもらうためのコンテンツを、採用サイトに掲載しています。

【効果3】独自のコンテンツを掲載でき、求人情報サイトと比較して充実した情報を発信できる

求人は、自社採用サイトが無くても、ハローワークや求人情報サイトを活用して行うことができます。

しかし、一般的な求人情報サイトは、掲載できる項目が決まっていたり、レイアウトを変更できなかったりと制限があります。

そのため、自社の独自のコンテンツを自由に掲載したり、情報を充実させることができません。

求人を行う上では、求人情報サイトは認知手段として、採用サイトはより詳しい情報を伝える手段として、役割をわけて運用していくのがおすすめです。

採用サイトの定番コンテンツ

ここまで採用サイトの必要性とその効果について紹介してきました。

ここからは、採用サイトに掲載するコンテンツについて紹介します。

まずは、採用サイトの定番コンテンツを以下の5つの分類に分けて紹介します!

  • 採用情報
  • 企業概要
  • キャリア・研修
  • 社員の声
  • 福利厚生・職場環境

採用情報

コンテンツ掲載優先度内容
募集要項 一般的な採用サイトで一番アクセスが多いのは、募集要項ページです。
業務内容、労働時間、就業場所、休日、賃金、加入保険、試用期間、雇用形態など、なるべく詳しい情報を記載しましょう。
応募方法 求人へ応募するために、エントリーフォームに入力するのか、郵送なのか、求人情報サイト経由なのか、応募方法はわかりやすく掲載し、目立つ場所にリンクを設置しましょう。
選考スケジュール・選考フロー プレエントリー、ES提出、書類選考など複数のステップで選考が進む場合は、そのフローとスケジュールを紹介するページを用意し、求職者を迷わせないようにしましょう。
求める人物像 求める人物像がはっきりしている場合は、その説明ページを用意することで、求人に応募する人を絞りこむことができ、結果としてミスマッチを防ぐことができます。
よくある質問 求人について個別のお問い合わせが多い内容があれば、よくある質問ページを作成することで、求職者の不安を軽減させ、人事担当の事務負担も軽減させることができます。

求める人物像についてはこの記事で詳しく解説しています!

企業概要

コンテンツ掲載優先度内容
会社概要 社名、代表名、所在地、設立日、資本金、社員数、事業内容などの会社概要を掲載するページです。
企業理念 企業理念を求職者に対して紹介するページです。求職者にわかりやすく伝えることで、採用のミスマッチを防ぐことにつながります。
事業内容 事業内容の説明は、企業サイトに掲載しているものと同じではなく、求職者目線のコンテンツになるようにしましょう。特に専門用語などはなるべく無くし、わかりやすい言葉で伝えることが重要です。
沿革 会社の歴史をタイムライン形式で紹介するページです。長い歴史のある会社や事業内容に変遷がある会社など、歴史を求職者に伝えたい場合は、掲載しましょう。
短い内容の場合は、会社概要ページに掲載されることもあります。
代表メッセージ 会社の代表が求職者に対してのメッセージを伝えるページです。
企業理念や事業ビジョン、求める人物像を伝えることで、採用のミスマッチにつながります。
数字で見る◯◯ 数字を用いて情報を紹介するコンテンツ。画像やイラスト、円グラフ、棒グラフなどを用いて視覚化することで、数字データを最小限のテキストで表現することができます。

「数字で見る○○」についてはこの記事で詳しく解説しています!

キャリア・研修

コンテンツ掲載優先度内容
職種紹介 募集している職種について紹介するページです。職種別に業務内容や仕事のやりがい、魅力などを掲載しましょう。職種別に先輩社員の声を掲載することでより求職者に働くイメージを持ってもらうことができます。
研修制度 入社後の研修制度や資格取得制度などについて紹介するページです。
特に就活生にとっては、研修制度が充実していることは、安心感を持つ要素の一つなので、できるだけ詳しく丁寧に内容を掲載するようにしましょう。
キャリアパス 職種別に入社後どのようにキャリアをステップアップさせていくか紹介するページです。モデルケースだけではなく、実際の先輩社員の例を掲載するとよりリアルな情報を伝えることができます。

社員の声

コンテンツ掲載優先度内容
社員インタビュー 社員に個別にインタビューした内容を掲載するページです。新人社員とベテラン社員どちらも対象にすることで、求職者がその会社で長く働くイメージを持ちやすくなります。
社員座談会 社員が数名で同じ場所に集まって、テーマに沿って話す内容を掲載するコンテンツです。テキストだけではなく動画も合わせて掲載されることもあります。若手社員座談会や若手社員・ベテラン社員クロストークなど、様々な組み合わせで実施されます。
座談会を通して会社のことを知れるだけではなく、社風や働く人の雰囲気を知ることができます。

福利厚生・職場環境

コンテンツ掲載優先度内容
福利厚生 実施している福利厚生を紹介するページです。福利厚生の情報を掲載することで、求職者に対して魅力的で働きやすい会社というイメージを与えることができます。
休日休暇制度、テレワーク制度、出産・育児に関する制度、住まいに関する制度などが掲載されます。
1日の流れ 出社から退社までの1日の流れを紹介するページです。仕事の内容だけではなく、お昼休みの過ごし方や退社後の過ごし方なども伝えることができ、求職者に働くイメージを持ってもらうことができます。
オフィスツアー オフィスについて紹介するページです。会議室や休憩スペース、食堂など会社の施設を幅広く紹介することで、求職者に働くイメージを持ってもらうことができます。
勤務地紹介 様々な地域から応募がある会社では、その会社の所在地の情報を掲載すると、新たな土地で働くイメージを持ってもらうことができます。
観光地やグルメ、交通機関などについて掲載しましょう。

採用サイトのユニークなコンテンツ

次に採用サイトのユニークなコンテンツについて紹介します。

求職者は、1社だけではなく複数の会社を比較検討して、応募する会社を決めます。

採用サイトのコンテンツを他社と差別化することで、求職者に覚えてもらったり魅力を感じてもらったりすることができます。

採用サイトのユニークなコンテンツを5つ紹介します!

バーチャル工場見学

総合電動工具メーカーの株式会社マキタさんの採用サイトには、360度バーチャル会社見学というコンテンツがあります。

工場から本社オフィスまで360度パノラマで会社見学をすることのできるコンテンツです。

写真よりも実際に働いているイメージを持ちやすいというメリットがあります。

こんなところに◯◯

産業機械商社、機械電気設備エンジニアリング会社の株式会社山産さんの採用サイトには、こんなところに山産というコンテンツが掲載されています。

自社のサービスがどのような場所で活用されているか視覚的に理解することができます。

なじみの薄い業種の場合、身近なところでサービスや技術力が使われていることをアピールすることで、求職者が企業に対して親近感をもつようになります。

クイズコンテンツ

酒造会社の菊正宗酒造株式会社さんの採用サイトには、キクマサクイズというクイズコンテンツがあります。

ランダムに出題されるお酒にまつわるクイズを5問連続で正解すれば特典があるといった内容のコンテンツです。

クイズのヒントは、採用サイト内にちりばめられており、クイズを通して会社や業界のことを学べるようになっています。

漫画コンテンツ

ICTインフラストラクチャーサービス、ソフトウェア開発を行うSky株式会社さんの採用サイトには、「漫画でわかるSky株式会社」という漫画コンテンツがあります。

以下のような漫画が掲載されており、漫画を通して会社概要、インターンシップ、新入社員エピソード、新人研修、福利厚生など、採用にまつわる幅広い情報を知ることができます。

漫画なので気軽に読み進めることができ、情報が伝わりやすいのがメリットです。

ドキュメンタリー動画

金属の表面処理・塗装・加工を行う株式会社ニホンケミカルさんは、ドキュメンタリー仕立ての仕事・社員紹介動画を配信しています。

イメージしにくい金属加工の現場ですが、普段の仕事風景や雰囲気、そこで働く人の横顔を見せることで働くイメージがわきやすくなっています。

採用サイトのコンテンツ設計方法

採用サイトのコンテンツについて定番のものからユニークなものまで紹介してきました。

それでは、採用サイトに掲載するコンテンツはどのように設計すればよいのでしょうか?

採用サイトのコンテンツ設計の流れを解説します!

求める人物像を明確にする

まず始めに重要なのが、自社が求める人物像を明確にすることです。

また、その求職者に対して何を期待していて、どのような仕事をしてほしいかを明確にします。

求める人物像の策定方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

【事例あり】採用サイトに「求める人物像」を掲載する3つのメリットと策定方法
採用サイトのコンセプトを決める

次に、求める人物像の立場になり、どのような採用サイトであれば興味を持ってもらえるかを考えて、採用サイトのコンセプトを決めていきます。

採用サイトへの流入経路を明確にする

次に、求める人物像は、どのように仕事探しを行うのかを考えて、採用サイトへの流入経路を考えます。

まずは、求人情報サイトで認知してもらうのか、SNSで認知してもらうのか、合同説明会で認知してもらうのかなどです。

それらからどのように採用サイトにアクセスしてもらうのかも合わせて考えます。

求職者が求める情報を整理する

求める人物像、採用サイトのコンセプト、流入経路が明確になれば、次に求職者が求める情報を考えて整理します。

安定志向の方が求める人物像であれば、福利厚生についてアピールする、上昇志向のある方が求める人物像なのであれば、キャリアパスについて詳しい情報が必要、などといったように情報を整理していきます。

サイトマップを作成する

求職者が求める情報が整理できたら、それらをどのようなコンテンツでどのような構造にして採用サイトに掲載するかを考えて、サイトマップを作成します。

まとめ

この記事では、採用サイトの重要性と効果、それを成功させるためのコンテンツについて詳しく解説してきました。

採用サイトのコンテンツ設計で重要なのは、求職者の立場になって必要な情報を考えることです。

求職者に伝えたいポジティブな情報ばかり掲載するのではなく、求職者が本当に求めている情報は何かを考えるようにしましょう。

それが求職者の不安解消や入社意欲の向上、採用のミスマッチや早期離職の防止につながります!