この記事の要約
- 既存顧客の応談にも手間かかる
- 提案にお金をとれない悩み
- ポイント課金制で解決できる
- 顧客メリットもあり、提案費ももらえる!
既存顧客の相談は多い。でも、お金をもらえない悩み
Webのデザインやシステムのお仕事って、
何度かお仕事を頂いているお客さんからは、別件で様々な相談を受けますよね。
その内容は多岐にわたります。
「パンフレット作れますか?」とか、もっと漠然と「残業を減らしたい」といった具合に。
そんな、お客さんの「モヤッ」とした悩みの中に、
ビジネスチャンスが隠れているわけですが、
実際に受注するまでに、けっこうパワーがかかりますよね。
なかでも、システム的なソリューションが必要なものであれば、
ヒアリングした内容をまとめ、何が課題か、どうすれば解決できるか考える必要があります。
必然的に要件定義と提案資料の作成をすることになります。
例えば、「残業を減らしたい」という内容の相談を受けた場合。
残業の原因と考えられる業務内容の詳細を調査・分析し、
効果的な解決策をひねり出し、お客さんが理解し易いようサンプルや提案書をプレゼンして、解決策を具現化します。
これに資金を投じるだけの価値があるのか、判断してもらうわけですが、
全ての提案が通るとは限りませんよね。
しかし、失注しても提案費用を頂ける例は少ないと思います。
指名で提案させてもらってる分、コンペのようには費用を請求しづらいものです。
お客様も“出来上がったもの”に対してお金を払うという意識ですから、
「ここまでやってもらって申し訳ない」という想いを持っていたとしても、
提案に対して費用を払うということは少ないはずです。
作り手も、「こちらの力不足、次で取り返そう!」で終わってしまいます。
しかし、プレゼンまでの一連の作業って、結構パワーかかってますよね。
この失われたコストをしっかり頂く方法があります。
失われたコストを取り戻す方法
受注できなければ、一生懸命つくったサンプルも提案書も報われません。
この失われたコストを取り戻す方法として、トコトンが推奨しているのがポイント課金制です。
ポイント課金制とは?
事前に購入したポイントを、何かしらのサービスの提供と引き換えに消費する仕組みです。
Webサイトに置き換えれば、「バナー制作」というサービスを提供する代わりにポイントを頂く。といった形で利用できます。
- ヒアリング=1ポイント
- 要件定義=1ポイント
- ソリューション提案=3ポイント
- システム設計=5ポイント
- サイト運用に関するサービス
- テキストの修正=1pt
- 複数ページの文言置換=4pt
- 新規画像制作 (イラスト・写真含む) =2pt
- 新規画像制作 (テキストのみ)=1pt
- 既存画像の変更 (イラスト・写真含む)=2pt
- 既存画像の変更 (テキストのみ) =1pt
- 画像リサイズ=1.5pt
といった具合に、提案費用の類をポイントと引き換えに提供すると定義します。
そして、顧客との間で基本的な合意が必要です。
企業間で基本契約を締結するのと同様の考え方です。
基本契約書とは
企業の取引では、例えば継続的に商品を売買するような場合のように、ある特定の取引先と反復継続的に取引を行うことがよくあります。こうした取引では、すべての取引に共通する基本的な取り決めを「基本契約書」として定めておき、個々の取引については、注文書や受注書のやり取りで行ったり、簡単な契約書のみを作成するといったことがよく行われます。これは「継続的商品売買契約書」などといった名称が使われることもあります。また業界によっては、基本契約書を締結することにより、「口座を開いた」などと言ったりもします。http://j-net21.smrj.go.jp/well/law/column/4.html
名称は何でもいいのですが、この契約の締結によって、
素早く良質の提案が出来るよう体制を整えます。
ちなみに、弊社では、「サポート契約」としています。
他にも、アドバイザーやコンサルとか、言い方は色々ありますね。
とにかく、この基本契約によって取り決めたサービスを、
ポイント課金制で運用していきます。
お客さんに受け入れてもらえるの?
ここまで読んだ方で、
「受け入れてもらえるの?」という不安があると思います。
ポイント課金制は、既存顧客にこそ有効です。
一度取引をして、ある程度の信頼関係が築けていると仮定すると、
交渉のハードルは下がっています。
しかも、お客さんにとってもメリットのある話なので、
非常に受け入れやすいです。
お客様のメリット
- いつでも専門家に相談できる
- 気兼ねなく良質な提案を受けられる
- サイト更新作業もお願できる
ポイントが消費されなかった場合は、繰り越せるようにしておけば、
お客様へのベネフィットは更に増します。
しかし、既に別のやり方で長年やり取りしている顧客に、
適用するのはお勧めしません。
これまでのやり方で、お互いうまく行っているのであれば、
わざわざ変える必要もありません。
ただし、それによって制作会社側が虐げられている状況であれば、
思い切って、関係性を断つというのも手です。
その分、ポイント課金制に理解のある顧客の獲得にパワーを割き、
お金を取っぱぐれないような環境づくりに投資するべきです。
新規顧客にこそ、しっかりこのやり方を説明し、
納品後は、ポイント課金制で取り引きすることをアピールする必要があります。
そうすれば、最初のプロジェクトが終わった後も、
互いに良好な関係を築く事ができるでしょう。